■コロナが流行したからこそ出てきたハラスメント
みなさんはコロナハラスメントという言葉を知っているでしょうか。
最近社会問題になりつつある事柄で、コロナに関連したハラスメントがそう呼ばれています。
中にはコロナハラスメントによって人生を狂わされてしまったような人もいますので、自分は他人事と思わずに注目しておきましょう。
自分は差別するつもりでなくとも、コロハラ認定をされてしまう可能性があるので、今後は言動などにも細心の注意を払っていく必要があるでしょう。
今回は、いくつかのケースを紹介しますので、自分がこれに当てはまっていないか確認してみてください。
場合によってはコロハラの被害を知らず知らずのうちに受けていたということも考えられるのです。
■広がるハラスメント
最近の世間を見てみると、どんどんハラスメントが広がっていると言えるでしょう。
さまざまな行為に対して、○○ハラスメントのような名称が付けられています。
そして、最近話題になっているのがコロハラと呼ばれるもので、コロナハラスメントを略したものになっています。
本人はそんなつもりがなくとも、周囲が神経質になっているので、コロハラ認定されてしまう可能性もあるので、どのような状況が該当するのかをしっかりと確認しておく必要があるのではないでしょうか。
コロハラの条件を確認してみると、誰もがコロナハラスメント認定されてしまう危険性を持っているのです。
■コロナハラスメント
コロナハラスメントというのは、コロナに関するハラスメントです。
コロナ患者、もしくはコロナを疑われる人に対して、差別をするような言動のことを指しています。
コロナは最悪の場合、人を死に追いやる病になっていますので、過敏になってしまうのは仕方がないでしょう。
そのため、余計にたちが悪いハラスメントとも言えます。
■発熱に注意
コロナハラスメントの例を出してみると、一つが発熱に関するものです。
コロナは風邪と非常に似た症状のため、一見すると風邪なのかコロナなのか区別がつかないことも多いです。
そして、風邪のような症状で会社を休んだ社員に対して、コロナハラスメントが発生する可能性があります。
風邪が治った後に検査をしっかりと受けて出社したのであれば、特に問題ありませんが、検査を受けなかった場合、それが周囲に知られてしまうと、周囲は本当に風邪なのか、もしかしてコロナではなかったのかと疑われてしまうのです。
また、検査をしないで出社してくることに対して批判されるようなこともあります。
具体的には、噂話をされることや避けられるといったこともあるでしょう。
コロナは無症状だったり、ごくごく軽度の症状だったりすることも珍しくはありませんので、一時期は風邪のような症状が出ても、すぐに元気になることもあるのです。
そのため、風邪かコロナかは非常に見分けにくいところで、余計な憶測を呼んでしまう結果になります。
実際にこのような状況になってしまい、会社を辞めることを考える人もいるくらいなので、かなり大きな問題になってしまっていると言えるでしょう。
■昇進がダメになった信じられない事例も
コロナハラスメントには、昇進がダメになったというような信じられない事例もあります。
幹部候補生として将来を嘱望されていた人材が、身内のコロナによって昇進の道を閉ざされてしまったという事例です。
現在は、ニュースを確認していると、いろいろな場所でクラスターが発生しています。
そして、家族の誰かが集団感染が発生した施設で働いていると、コロハラの犠牲になってしまう可能性があるのです。
家族がコロナの陽性になってしまうと、自分やそのほかの家族に影響を及ぼすことがあるのがコロナの怖いところでもあります。
昇進がダメになった本人自身には落ち度はありませんが、家族がコロナになってしまったことによって、自己管理のできない人物とレッテルを貼られてしまうのです。
そして、昇進の路線からも外れて、将来設計が大きく崩れてしまうようなことも考えられます。
これはかなり稀なケースと言えますが、コロナが原因となって人生設計を大きく狂わされてしまうこともあるのです。
■咳で差別されてしまう
コロハラの代表的なものが咳です。
熱は検温しなければ周囲にわかりませんが、咳は周囲にわかる形で発せられます。
普段から咳が出てしまう人もいますし、緊張すると咳が出てしまう人もいます。
また、咳をしたらコロナに間違われてしまうと考えれば考えるほど、体調不良を感じる人や咳が出てしまう人もいるでしょう。
これだけコロナが長い時間、人々の生活に影響を与えていますので、人混みの中で咳をして白い目で見られてしまったという経験がある人もいるのではないでしょうか。
こういった状況は職場で発生する可能性は十分にあるのです。
咳を頻繁することによって、コロナと決めつけられてしまったり、避けられてしまったりします。
また、コロナなのではないかと噂をされてしまうこともあるでしょう。
咳によるコロナハラスメントは、誰もがターゲットになってしまう可能性がありますので、十分に注意する必要があります。
■自粛しない店に対してコロハラ
コロナハラスメントの怖いところは、必ずしもコロナが発生した場所で発生するわけではないということです。
その代表的な例が、自粛しない店に対しての嫌がらせです。
営業自粛しないことによって、SNSで嫌がらせのターゲットにされることや無言電話や悪戯電話のターゲットになってしまうこともあります。
コロナで売上が厳しい中、さらにコロハラによって経営に深刻なダメージを受けてしまうケースもあるのです。
営業自粛しない店に対して、悪い口コミが投稿されるなど、店にとっては死活問題となる被害も発生しています。
■学校でのいじめ
コロハラの被害は、何も大人たちの世界だけではありません。
むしろ、子供は大人以上にコロナに敏感で、素直なので、学校でコロナハラスメントが発生することもあるのです。
咳をしてしまったり、熱で休んだりした生徒に対して、いじめが発生する可能性もあります。
実際にコロナが原因でいじめに発生したケースもあるので、他人事ではないでしょう。
そして、こうしたハラスメントの経験が、一生消えない傷となって心に残ってしまう児童もいますので、学校でのコロナハラスメントにも十分に注意する必要があるでしょう。
先生や親が注意することによって防げるハラスメントもあるので、細心の注意を払う必要があります。
■コロハラの具体的な例
次にコロナハラスメントと言えるようなものの具体的な例を確認しましょう。
コロナに関連する今回紹介したような状況が発生したら、それはコロナハラスメントと言えるかもしれません。
まず、暴言や陰口、避けられたり、席を変えられたり、机を離されたりする状況は、コロハラの代表的なものと言えるでしょう。
また、自宅が感染の多い地域にある場合は、その地域からきたというだけで、差別の対象になってしまう可能性もあります。
もちろん、本人がコロナにかかっているかどうかはまったく関係ありませんので、その地域に住んでいるというだけでターゲットになってしまうのです。
また、家族の中に医療従事者のいる人もコロハラのターゲットになってしまう可能性があります。
会社では、コロナと疑われる社員に対して、欠勤を強要したり、仲間外れにしたりといったいじめも発生しています。
さらに、マスクをしないというのもコロナハラスメントにつながる可能性もあるのです。
ハラスメントには周囲の不安を煽ったり、不快感を煽ったりするような行為も含まれますので、マスクをしないことにより、周囲に不安を与えれば、これに該当してしまうのです。
これは検温を断ったり、アルコール消毒を断ったりする行為も該当するので注意しましょう。
自分はコロナに関連する差別を行わないと思っていても、マスクをしないだけで、周囲はコロハラと感じてしまうことがあるのです。
そして、最悪の場合は、家族がコロナに感染することや本人が感染することによる不当解雇です。
■基礎知識を把握してコロハラを防ぐ
コロハラを未然に防ぐには、一人ひとりがコロナや感染対策に対して、意識を高めることが重要になってくるでしょう。
一人の意識が希薄だっただけで、周囲に大きな不安を与えてしまうこともあるので注意が必要です。
コロナハラスメントの詳細や怖さを理解できたのではないでしょうか。
自分が被害者になってしまう可能性もありますし、逆に加害者になってしまう可能性もあります。
相手に大きなダメージを与えてしまうことや自分が大きなダメージを受けてしまう事柄なので、十分に注意する必要があります。