コラム

あおり運転のトラブルに遭遇した時の対処法と対策法

■危険運転にはどう対処する?

危険なあおり運転は、ただ泣き寝入りするのではなく正しく対処すべきです。
なんの落ち度もない被害者が恐怖心を感じたまま、その場をやり過ごしてしまうことは、今後新たな被害者を出してしまう可能性もあるのでおすすめできません。
万が一、あおり運転を受けた時に正しく対応できるように、どのように対処すべきかをチェックしてみましょう。

■まずは安全な場所に車を停める

後続の運転手に車の距離を無理に縮められる、不要なクラクションを鳴らされる、法定速度を超えてスピードを上げて自分の車に迫ってくる、急ブレーキをかけられるなど命の危険に関わるような無謀な運転をしている場合は、あおり運転だと判断できるかもしれません。
もし、このような危険な運転手に出会ってしまった時は、まずは焦らずに安全な場所に車を停めることが大切です。
そのまま道路内を走行し続けていると交通事故に巻き込まれてしまう可能性があります。
また、ほかの車も巻き沿い込んでしまうこともあるため注意しなければいけません。
一般道の場合、後続車や周囲の車に注意しながら安全な場所に停車しましょう。
高速道路の場合は、サービスエリアやパーキングエリアまで車を走らせ停車させたほうが安心と言えます。
危険な運転を繰り返す運転手は、どこまでも諦めずに付いてくる可能性もあります。
これ以上、トラブルを大きくしないために車を停車させる場所は、なるべく人の目につくところを選ぶようにしましょう。
もちろん、停車した時に相手が車のドアや窓を叩いてきたとしても開けてはいけません。
ドアや窓を叩かれたり大きな声で怒鳴られたりすると恐怖心を感じてしまいますが、相手の挑発に乗ってしまうと被害が拡大することもあるので要注意です。
車を停車させた後に真っ先に行わなければいけないのは、警察に連絡することです。
わかりやすく警察官に被害状況や停車場所を伝えるようにしましょう。
また、加害者に逃げられてしまった時も警察に対処してもらえるように、ドライブレコーダーでしっかりと記録することや相手の車のナンバーを覚えておくことが欠かせません。

■厳罰化された今、泣き寝入りはしない

令和2年6月30日から妨害運転罪が創設されました。
これまでは、あおり運転を処罰する規定はなく、運転中にほかの運転手に危険な行為をされたとしても警察は取り締まることはできませんでした。
そのため、危険運転は悪化し、相手に恐怖心を与えるだけでなく死へ追い込む者もいたのです。
しかし、繰り返される危険運転を正しく取り締まるために厳しい厳罰を科す妨害運転罪が創設されることになりました。
今後は、違反行為を1回行っただけでも免許が取り消されます。
また、最長5年の懲役刑や罰金を受けることもあります。
妨害運転罪の効力を知るだけでなく、自分の命を守り、さらに他者を危険な目に合わせることがないように安全運転を心がけましょう。

■事前にしっかりと対策することも必須

妨害運転罪が創設された今、危険運転をする運転手の数は減らせるのではないかと考えられていますが、万が一のトラブルに備えて事前に対策しておくと安心です。
運転中にほかの運転手にあおられてしまうことがないように、できる対策をしておきましょう。
まずは、高い効果を期待できるドライブレコーダーを設置してみてはいかがでしょうか。
ドライブレコーダーを自分の車に取り付けておけば、万が一、ほかの運転手にあおられてしまったとしてもその証拠を残すことができます。
また、ドライブレコーダーを取り付けていることを他者に知らせることができれば、この運転手にあおってしまうと警察に通報されてしまうのではないかといった危機感を持たせることもできるでしょう。
実際にドライブレコーダーを取り付けたことでほかの運転手にあおられることがなくなったと実感している方も少なくありません。

■ステッカーを貼っておく

後続車のあおりを防ぐならステッカーを貼ることも効果を期待できます。
たとえば、「ドライブレコーダー撮影中」「安全運転実施中」など、相手に理解を求めるようなステッカーを貼るとあおり運転のリスクを軽減することにつながります。
ドライブレコーダーは、高額な購入費用や設置費用がかかってしまうのがネックですが、ステッカーであれば数百円から購入することができます。
もちろん取り付け工事も必要ありません。
お金や手間を省いて対策できるのもメリットと言えるでしょう。

■自分自身も安全運転を心がける

運転のトラブルを避けるために最も効果的なのは、自分自身も安全運転を心がけることです。
無理に追越しをすることや急ブレーキをかけるなど、ほかの運転手の迷惑になるような運転をしないように注意しましょう。
また、万が一あおられてしまった時にも怒りに任せてあおり返してしまうことやクラクションを鳴らすことは大変危険です。
理不尽な危険運転であおられてしまったとしても互いにイライラしていると、トラブルや危険度が増すばかりです。
まずは、冷静になり、正しい対処法に沿って対応するようにしましょう。

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