コラム

離婚問題で弁護士のセカンドピニオンを受けるメリット・デメリット

皆さんはセカンドオピニオンという言葉をご存じですか?
医療関係ではよく聞かれるでしょう。
今回は離婚問題における弁護士のセカンドオピニオンのメリットやデメリットを紹介していきます。

■離婚相談をするならセカンドオピニオンが必要?

セカンドオピニオンというと、ガンなどの大きな病気の治療法などを巡り、1人の医師だけでなく、ほかの医師の見解も聞くための方法をイメージされると思います。
ですが、最近では弁護士に相談する際も1人の専門家の意見だけでなく、複数の弁護士の意見を聞いたほうが良いという考えが広まっています。
離婚しようかと考えているものの今後の生活のことや子育てのことを考えて迷っているケース、親権、財産分与や慰謝料などで揉め、弁護士を立てて争っているケースでも、1人ではなく、複数の弁護士に相談をして、どのような対応をすべきなのか、どのような戦略を採るべきなのかを確認してみるのがおすすめです。

■セカンドオピニオンを受けるメリットとは

離婚問題で1人の弁護士ではなく、セカンドオピニオンを受けるメリットはどのような点にあるでしょうか。
弁護士によって離婚問題の得手不得手がある一方、実績や経験も異なります。
それだけでなく、解決の仕方も異なるケースも少なくありません。
単純に依頼人の希望を叶えるために動く人もいれば、こんな方法もあるとか、離婚しないほうが良いといったアドバイスをくれる方もいます。
法律の専門家だから同じ回答をすることや同じ方法で解決するのではありません。
人それぞれ考え方が異なり、夫婦であっても考え方が異なるために離婚で揉めるように、弁護士もそれぞれ考え方ややり方は異なります。
たとえば、離婚したいと相談したときに、「では、離婚に向けて話し合いを行いましょう」「お任せください」とすんなり引き受けてくれる人もいれば、本当に離婚がベストな解決策なのか、じっくりと話を聞きながら検討する弁護士もいます。
離婚したい原因、離婚後の生活、子育てのことなどを考え、離婚をせずに、夫婦関係を改善させる道がないか提案してくれる人もいるわけです。
もちろん、どちらが良い悪いではなく、複数の意見を聞いたうえで、自分がベストと思う選択をすれば良いわけです。
もっとも、1人の弁護士にしか相談しなければ、あなたのその時点での希望通りの内容で解決が進められることになり、方法もその弁護士のやり方に依拠してしまいます。
セカンドオピニオンを聞くことでほかにも解決法があることや選択肢を与えられ、じっくり考えて、自分や子供、相手の将来にとってよりベストな選択ができるメリットがあります。
一方、ほぼ同じアドバイスを得た場合や同じような方法での解決策を提示された場合には、自分の離婚という選択が間違っていないと自信が付き、気持ち的にも前向きになれるのではないでしょうか。
同じように解決ができるなら、2人の弁護士の力量を比較して、より実績のある人に依頼ができるのもメリットです。
より相性が合う弁護士に依頼する、より費用が抑えられる弁護士に依頼できるというメリットもあります。

■セカンドオピニオンを受けるデメリットとは

では、セカンドオピニオンを受けるデメリットにはどんなことがあるでしょうか。
1つには費用が挙げられます。
弁護士の中には初回相談無料といった事務所も増えていますが、よりじっくりと意見を聞くには相談料が発生するのが通常です。
複数の弁護士に意見を聞けば、その分、コストはかさみます。
もう1つは迷いが生じることです。
離婚する気満々で臨んでも、離婚しないほうが良いのではというアドバイスももらった際、心が揺らぎます。
もちろん、弁護士としては様々な事情を勘案したうえで、ベストなアドバイスをしてくれるわけですから、意見を聞くことは無駄ではありません。
ただし、人によっては複数の意見を聞くことで、どうすべきか悩むこと自体がストレスにつながるという点も1つのデメリットといえます。

あなたの「不安」を取り除いて、「安心」へ。
まずはお気軽にお問合せください。

お問合せフォームへ

【受付時間:平日午前10時から午後5時30分まで】