コラム

弁護士は先生と呼ばないといけないの?

2020/01/30

■よくある呼び方の不思議

学校の教師をはじめ、医師や柔道整復師などの治療に携わる方や代議士などの政治家、弁護士や司法書士などの法律家や税理士、公認会計士といった士業の方は「先生」と呼ばれているのが一般的です。
学校の教師や習い事やお教室、塾などの講師が呼ばれるのはわかりますが、医師や代議士、士業の専門家も含めて、そういう呼び方をされるのはなぜなのでしょうか。

 

■弁護士はなぜ「先生」と呼ばれるのか

日本には年長者や指導者、専門家、人の上に立つ立場の人などを尊重し、敬うという伝統的な文化や民族性があります。
そのため、古くより、人のために役立つ人や地域貢献や社会貢献をしてくれる立場の人を敬う敬称として「先生」が使われてきた歴史があります。
中でも日本では長く、医師、弁護士、代議士は敬称を付けて敬うべき代表的な職業とされており、持つべき友の代表格にもされてきました。
頼れる人、依頼すれば希望を叶えるために尽力してくれる人、問題を解決してくれる人、自分のことを犠牲にしてでも人々に恩恵をもたらしてくれようとする人といった共通点があり、人々に敬われてきたのです。
時代が変わり、人々の考え方や各職種の立ち位置や評価なども変遷してきてはいますが、今でも伝統的な文化や風習として呼び方だけは継承されています。

 

■呼ばないとダメなの?

では、弁護士を「先生」と呼ばないとダメなのでしょうか。
もちろん、呼んでもかまいませんが、伝統的な呼称で呼ばれないからと、仕事を受けてくれない人や対応が悪くなる人はいません。
「○○弁護士」と呼ぶことや「○○さん」と呼んでも問題ないわけです。
もっとも、多くの方が特に疑問を持たずに伝統的な呼称で呼んでいるのが一般的です。
初めて相談する際に呼び方に悩んだときには、一般の例に習って呼べば良いだけです。
伝統的に敬われてきた士業の専門家は、それだけの能力を持ち、人格的にも優れているのが基本です。
呼ばれ方一つで態度を変えることや品質を下げた仕事をすることはないと思って良いでしょう。

 

■呼んでほしくない方も

中には、「センセーと呼ばないでください。」、「普通に〇〇さんでかまいません。」とクライアントなどに伝える方も最近は増えてきました。
相談に訪れる人の敷居を低くしたい、同じ立ち位置でクライアントと寄り添った問題解決をしたいといった考え方を持つ方も増えてきたためです。
これまで法律家を利用したことがない人にとっては、専門家はハードルが高く、相談しにくい、怖そう、話がしにくそうと思われがちです。
余計な呼称を付けないことでトラブルなどを抱えて不安を抱えている方も、気軽に相談ができるようになるのではないでしょうか。
対等の立場に立って話し合いができる場合や頼れる専門家として、もっと親しみやすい存在になることでしょう。
また、まだ駆け出しで半人前だからと謙遜する方や自信が持てるまでは呼んでほしくないという若手も増えています。

 

■士業は全般的に呼ばれているが

「士」と付く国家資格を持つ専門家の多くに用いられる呼称ではありますが、内容やレベル、状況などによって使い分けがされることや「先生」と呼ばれないことも少なからずあります。
とはいえ、あえて呼称を付けるか否かを考えて使い分けをしているというよりは、なんとなく使い分けをしているという方がほとんどです。より尊敬を含めた呼び方をするか、普通に「~さん」付けの一般的な敬称で呼ぶかで、仕事のレベルや品質に違いが生じることは通常ありませんので、あまり気にしないのがポイントです。

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